マルテニツァ ~春を呼ぶお守り~
2016/02/27(Sat)
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「チェスティタ ババ マルタ!」

ブルガリアでは、人々は3月1日に、健康と幸せ・豊作を願い
こんな風に声かけながらマルテニツァという紅白のお守りを交換し、
山茱萸 (さんしゅゆ)など果樹の枝に結び付けるそうです。
赤は、邪悪なものを遠ざけ、白は健康・長寿・平安を意味するとのことで、
こちらは昨日ブルガリア大使館にて教わり、
紅白の毛糸を巻き巻きして、私が作ったものです。
昨年、バラの谷で朝摘み体験をする時に、
生徒さんから是非民族衣装を着てお写真を撮ってきて下さいと
熱いリクエスト頂き、現地でようやく購入出来た民族衣装・・・
帰国後、まさかこんなにお披露目することになるとは(笑)
民族衣装にもブルガリアの各地で違いがあり、
愛する国の文化に触れるのは楽しいです♪

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そして・・・その想い出の国ブルガリアのダマスクローズの魅力を
多くの方々に伝えるべく、5月にはNHK大阪文化センターさんにて
講座を開催させて頂くことになりました。
ご縁を頂きご依頼頂いたのですが、このような機会を頂戴し、
光栄に思っております。
こちらは早速お作り頂いたチラシで
来週、またセンターのHPにてご案内して下さるそうですが、
宜しければバラ好きの方々と共にお誘い合わせの上、
お越し頂けますと嬉しく思います。

どうぞ宜しくお願い致します。


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摘みたてのばらの香り・・・
2015/06/02(Tue)
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私の長年の夢叶い・・・
ブルガリアにてダマスクローズに出逢って参りました。

渡航前より、毎日のように、その憧れのバラを想っては、
胸高鳴り、愛しさ募り続けていたのですが、
今も、その出逢った瞬間の
この上ない感動の余韻に浸っています。
私にとって、機が熟したタイミングでの旅で、
全てのご縁に感謝しております。

夢のブルガリアのローズオイルを巡る旅紀行・・・
何か一つでもお役に立てればと、長文で綴らせて頂きますが、
宜しければお付き合い頂けましたら幸いです。

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ブルガリアは、バルカン半島の要地にあり日本のおよそ三分の一の面積で、
バラの谷は、北緯43度、北海道・富良野地方あたりに位置します。
清らかな水が大地を潤し、涼やかな風が吹き、緑を育む・・・
その素晴らしい「神様がくれた国」と呼ばれる地で、
毎年、5月中旬から、わずか20日間の間だけ、
一季咲きであるダマスクローズは、咲き誇ります。

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楚々とした愛らしい柔らかな印象を持ちながら、
その花弁に近づいてみると、
優雅で且つ、奥深い妖艶な香りを放ち、
一瞬にして心を捉えて離さない魅惑的な薔薇・・・

これが、私がダマスクローズに初めて出逢った時の印象です。

いにしえの時代より、香りの女王として愛されてきたダマスクローズ。
イラン、トルコ、モロッコなどでも栽培されていますが、
その中でも、ブルガリアのダマスクローズは、降雨量が多い気候も功を奏し、
世界最高峰の香りを放ち、精油成分も多く含まれます。

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バラの香りが最も良い香りを放つのは、満開直前の花。
日が昇る前、香りが蒸散する前に、
農夫の方によって、ひとつひとつ手で摘まれます。

ダマスクローズは、私の背丈より低いものが多く、
中腰の状態で続けられる作業は、決して楽なものではありません。
その中で、摘むのに適切な薔薇を選び、テキパキと作業される様子に
働いてられる方々に感謝の気持ちが、溢れました。

表舞台ではなく、このように陰で支えて下さっている方々のおかげで、
私達は、バラの恵みを心豊かに享受させて頂いているのですね。

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「あなたに逢いたかったの・・・。」

こちらは、朝摘み体験をさせて頂いている時の様子です。
ブルガリアに行く前に、周りの方々から、
民族衣装を着て、バラと写真を撮ってきて下さい♪とのリクエストを頂き、
現地にて、幸運にも手に入れることが出来、
お恥ずかしながら着用して臨みました(笑)

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バラがご縁で、ご一緒に視察旅行に訪れた方々と共に・・・

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現在、世界には、2~3万種のバラの種類があると言われていますが、
数ある品種の中で、アロマテラピーや香料のために採油されている
代表的な品種は、下記になります。

Rosa damascena (ロサ・ダマスケナ)

Rosa alba (ロサ・アルバ)

Rosa centiforia (ロサ・ケンティフォリア)

アルバとは「白い」という意味で、
ケンティフォリアは「100枚の花弁」という意味です。
いずれも、園芸品種が誕生する1867年以前より存在した
オールドローズと呼ばれる原種に近い薔薇になります。

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今回の視察ツアーでは、中でも伝統ある三か所の精油工場に、
そしてブルガリア国立研究所に訪問させて頂きました。

最初の訪問先は、ブルガルスカローズ社です。

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こちらでは、ロサダマスケナとロサアルバの
2種類の品種より、それぞれ精油を抽出されていました。
およそ5~8時間かけ、じっくりと水蒸気蒸留で、抽出されます。
辺り一面、ローズウォーターの芳しく甘い香りで包まれています。

1gの精油を抽出するのに、およそ4~6トンの花弁が必要で
ロサアルバは、ロサダマスケナに比べ、花弁に含まれる
精油量が少なく、抽出量もわずかだそうです。

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アロマレッスンでも、よくお伝えさせて頂いていますが、
一滴(0,05cc)の精油に対して、約200本のバラが必要です。
そのため、アロマテラピーの世界でもローズの精油は、
レアバリューオイル(希少価値のある精油)と呼ばれ、珍重されています。
金に値するほどの価値と言われていますが、実際に採油されるのを
目の当たりにし、その真価に頷けました。

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こちらの工場では、抽出した100%天然ローズ精油を使用した
アイテムなども製品化され、徹底した衛生管理がなされているのですが、
実際に私達も、ヘアキャップや靴カバー等をして、
工場内の見学をさせて頂きました。

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研究者の方より、ムエット(試香紙)を用いて、
ローズオイル、そしてラベンダー精油の香りも聞かせて頂き・・・
その香りに、皆でうっとり陶酔しておりました。
今もそのムエットは、私の手帳の中で、幸せの香りを届けてくれています。

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そして、こちらも私の大切な想い出の香り・・・

自分で朝摘みした薔薇達を、ツインルームでしたので、
ホテルのベッドにて乾かし、お部屋中に広がるバラの香りに包まれて眠るという、
至福のひと時を過ごし、そしてポプリにし、大切に持ち帰りました。
ローズの花弁は、乾かしても残香が深く、
今もジップロックの封を開けると、その時の喜びが蘇ります。
香りと記憶は、密接に繋がっており、それをプルースト効果と云うのですが、
香りは、瞬時に幸せにしてくれる魔法ですね。

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また、こちらは私の一生に想い出にと・・・購入してきたローズ精油。
国立研究所にて認定された精油のみに蝋の刻印が押されるのですが、
その中でもシリアル番号が発行された世界に誇る逸品です。
どなたの手に渡ったのか、社内でも管理されているそうです。
昨日、アロマレッスンの際、皆様の前で、息をひそめ緊張しながら
その美しい木箱とボトルを開けました。
基本的に、アロマの精油は、開封後は酸化が進み、
開封後1年くらいで使い切って頂きたいのですが、ローズの精油は、
年を重ねる毎に、熟成が進み、さらに芳醇な香りに変化します。

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こちらは、朝摘み体験もさせて頂いたエニオボンチェフ社にて・・・

私は、普段こちらのローズウォーターをお水に加え頂いており、
皆様にもバラの香りのレッスンでは、召し上がって頂いております。
「エニオ・ボンチェフ社」は昔ながらの抽出法を守る有数の蒸留所で、
現在も銅製の釜での抽出を行なわれています。
ローズウォーターの抽出の際、通常は精油と分離され、
ほとんど全て取り除かれるローズオイルの成分が
そのままローズウォーターに残っています。

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エニオボンチェフ社の方々も大変ご親切にして下さり、
またHPはとても美しいので、宜しければご覧になってみて下さいね。

P.S
今回の旅では、普段インドア派の私にとって、
太陽の元で過ごす時間が長かったので、
早速、こちらの工場のローズウォーターを求め、
日本から持参したローズウォーターと共に、
日焼け後のお肌の鎮静化のためにも
バスタイムの後、全身にスプレー致しました(笑)

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こちらは、アンティークの天秤計り・・・
現在も使用されており、バラの花びらを詰めた一袋で
およそ14kgほどの重量がありましたよ。

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収穫した花から、いかに早く精油を採るか、
高品質の精油を抽出するための大事な条件です。
この時期は、各社とも24時間不休で、蒸留が行われるそうです。

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最終的に精油の分離器に集められた蒸留液から、
精油を取り出す口は、布で巻かれ、
ブルガリア国立研究所の認証である、
こちらの蝋で封印されています。

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ダマスクローズの香り・・・
その甘く高貴な香りがもたらすのは、深い安らぎ、慰め、
そして心も体もよみがえる力を届けてくれます。

女性が何故、こんなにもバラに惹かれ、虜になるのか・・・
バラは、古代ローマ時代からも、お薬として利用されてきましたが、
美しさ故だけではなく、その香り成分が持つ効用を、本能的に嗅ぎとり、
自ずと近づいてしまうのではないでしょうか?
バラは、溢れる愛を届けてくれる存在なのですね。

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こちらは、バラの谷の至る所で見かけた野生の“野ばら”
野ばらの実(ローズヒップ)は、レモンの約20倍のビタミンCが含まれ、
抗酸化作用も期待出来ますので、ハーブティー、ジャム等で、
毎日の生活に取り入れると、心と体が潤いますね。

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太陽の恵みをたっぷりと浴び、しっとり輝くバラの花びら・・・

ダマスクローズの高貴で優雅な香りは、古代より不老長寿の妙薬として
健康のシンボルとして崇められてきました。
「医学典範」を記したイブンシーナをはじめとするアラビアの医師達は、
ローズの蒸留水を薬として治療に用いたことが多くの記録に残され、
今なお自然療法として活用されています。

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今までも、バラの香りのレッスンでは、
実際に、皆様より深い精神の落ち込みの回復、美肌効果、
また婦人科系のトラブルが解消した等の嬉しいお声を頂いておりますが、
私は、今回ローズオイルを巡る旅に参加させて頂き、
改めて、多くの方々に、ローズの香りの素晴らしさをお伝えし、
その恵みを享受して頂き、健やかに過ごして頂きたいと思いました。

ローズの香り、その一歩奥に・・・

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「バラに出逢うと、必ず幸せが訪れる」
これは、私の今までの100%真実のジンクスです。

何故だか、心が突き動かされ、バラのためなら一人で、
何処へでも例え遠方でも逢いに足を運んできました。
ブルガリアの国は、私にとって一番遠くの地でしたが、
やはりそのジンクスは的中し、この上ない幸せを運んでくれました。
これからも、私はバラに逢いにいきたいと思います・・・

長々と綴らせて頂きました私のローズ旅紀行。
こちらで一旦、筆をおきますね。
ブルガリアでは、世界遺産のリラの僧院なども巡ってきましたので、
そちらはまた番外編でご紹介させて頂きますね。

最後までお付き合い下さった皆さま、ありがとうございました。

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帰国致しました。
2015/05/31(Sun)
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夢のブルガリア旅行・・・

瞬く間に幸せな時間が過ぎ、お陰様で、無事に帰国致しました。
出国前には、温かいメッセージを届けて下さった皆さま、
ありがとうございました。

世界最高峰の香りを放つダマスクローズ・・・
バラの谷にて、実際に目の当たりにし、五感で癒されました。
出逢った瞬間の感動・・・今も心の中でこだましています。

また追って、ブルガリアのローズを巡る旅の様子を
ご紹介させて頂きますね。

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明日は、マッサージレッスン。

持ち帰った高品質のダマスクローズの香りを、
ご一緒に堪能して頂きたいと思います♪

まずはご報告まで・・・

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