タスマニア感香旅行 No.4
2016/01/31(Sun)
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心身の健康は、幸せな毎日の土台・・・

今回、タスマニアへの視察旅行に参加させて頂くにあたり、
あちらで、清らかな空気や水に触れ、自然に呼応し、
そして生きとし生きるもの全てのエネルギーを体内に満たして
帰国したいと想っておりました。
広大な大自然の奏でる繊細な音色に、五感を研ぎ澄まし
時空を超えたプライスレスなひと時は、
この地タスマニアならではの貴重な体験でした。

(写真は、世界遺産クレイドルマウンテン
旅行にご一緒させて頂いた方からお写真をお借り致しました)

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オーストラリアのアボリジニ文化は、地球上で最も古い歴史を持つ
現存する文化であると言われ、少なくとも4万年以上前から、
存在したと言われています。
自然への深い敬愛、神聖な想いから、彼らは大地を覆う植物、
そしてそこに住む動物たちと、調和を保ちながら生きてきました。

自然回帰・・・
私たち現代人は、たくましく生き抜いてきた彼らから多くのことを
学ぶことができるのではないででしょうか。

例えば森の中に身を置くと、何故かほっと安らぐのは、
森の精気”フィトンチッド”に包まれるから。
気分が爽やかになったり、精神を安定させたり、
疲労の回復力を高め、自律神経を調整してくれ・・・
まさに森全体がセラピー効果をもたらしてくれるドクターで、
心身をトリートメントしたい時には、植物の力を上手に借りることで
自然が味方してくれますね。

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その森の中は、私達にとって有用な薬用植物の宝庫ですが
こちらは、マヌカハニーで有名なマヌカの花です。
皆様の中にもマヌカハニーを日々取り入れ、
その抗菌力の高さを実感されている方も多いと思います。

今回、先住民族アボリジニ達が、神秘の癒しとして
日々取り入れてきた植物・薬草等に触れ
そのエネルギーを感じることが出来、感謝です・・・

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こちらは、タスマニア原生のタスマニアンネイティブペッパー。
独特の刺激性のある化合物ポリゴジアール成分を配合し、
この成分を持つ植物群は世界でも非常に稀であり、
この香りの抽出は珍しく、シナモンのような芳香を放ちます。
実を噛んだ時には、山椒のような香りもして強い刺激がありました。
こちらのペッパーの実も、購入してきましたので、
またレッスンの際には、精油と共にご紹介させて頂きますね。

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タスマニアンネイティブペッパーの前に写っている
小枝は、リコリス(甘草)です。
甘い草を称されるだけあり、ショ糖の50倍あると言われています。

リコリスは、古くから伝統医学で利用されてきたハーブであり、
特に漢方の処方においては頻繁に利用される生薬です
リコリスの歴史は人類が手にした薬草の中で最も古いとされ、
紀元前5世紀頃に編集されたヒポクラテスの全集に記載がある程で、
その後も世界中の薬典に記されています。
リコリスにはグルチルリチン成分が含まれ、抗炎症作用や
抗ウイルス作用、抗アレルギー作用があり、喉の痛みを和らげたり、
消化器機能を高める作用や痛みを止める作用などが知られています。

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そのリコリスは、タスマニアにあるナチュオパシーの薬局を訪問し
そちらで購入してきました。

ナチュオパシーとは、初めて耳にされる方もおられると思いますが、
人が本来持っている自然治癒力を高め、
健康を維持し病気を治す伝統的な医学。
ハーブや精油、様々なオーガニックアイテムを扱ってられ、
植物の力を借り、その人自身の力を引きだすことで、
そこに住む人々の健康を守るという思想に基づいたもので、
私の理想とするファーマシーでした。
西洋医学と自然療法の両方の良い面を取り入れ、
皆が最善の治療を受けることが出来ると良いですね。

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タスマニアでは、高麗ニンジンも育てられるそうで、
視察旅行の予定行程には含まれていなかったのですが、
思いがけず、そちらのファームもお連れ頂くとお聞きし、
ツアーでご一緒の皆様の中で、私だけテンションが上がり、
「生薬の中でも、高麗ニンジンは上薬に位置付けられるのですよ!」と
皆様に力説し、道中、喜びの余り大興奮でおりました(笑)
タスマニア産高麗ニンジンエキス入りの蜂蜜も購入しましたので、
また皆様ご一緒に試食してみましょうね。

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こちらは、ボロニアの花。

ボロニアは西オーストラリア南西部を原生とし、
その花は、非常に濃厚な香りで知られており、
天然香料の調香師の方々に高く評価されております。
栽培も、効率的な収穫も難しい植物であるために、
ジャスミン精油よりも高価だそうで
(1kgの精油がおよそ80万円相当)
アロマテラピーの世界では、残念ながら見ることがありません。
今回、大変光栄にも、個人の方には手に入らない、
ボロニアの精油もお分け頂くことが出来ました。
是非、こちらの香りも皆様に愉しんで頂きたいです。

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そしてこちらは、ラベンダーファームと共に
今回の感香旅行のハイライトの一つ
ペパーミントファームへ訪れた時の様子です。

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広大な農園に足を踏み入れると、眩しい太陽の光の中、
風が吹き抜ける度、爽快な香りが身を包み、
何ともリフレッシュした気持ちで過ごせました。
タスマニアの緯度から得られる理想的な生育条件として、
燦々と降り注ぐ太陽光と涼しい夜、そして土地特有の病気が無い
ということが、最上級のペパーミントを生み出しているそうです

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ファームでは刈り取られたペパーミントは、直ぐに蒸留にはかけず、
その場で3日ほど置き、乾燥させるそうです。
その理由は、細胞内の水分量を減らすことにより、蒸留する際、
収穫直後のものより抽出率を高めるからだそうです。

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蒸留後の残渣は、コンポスト(堆肥)にされ、
またそれは他の植物の成長における滋養となり、
全てのものを余すことなく循環させ、エコロジカルです。

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ファームの方は、この世界最高品質のペパーミントを栽培するのに、
どれだけの試行錯誤を繰り返し、真摯に向き合われているか・・・
ご説明を頂く中で、その熱い想いに感動していたのですが、
何より最後の蒸留工程で、水蒸気を起こすための火を、
松の木をくべて熾してられることに、心を打たれました。
女性の方が、10分毎に丸太をくべられていたのですが、
効率化を追い求めるのではなく、香りの一滴を得るために、
ここまで人の手をかけてられるとは・・・
炎天下の過酷な状況下で取り組まれている方々の御姿に
これは、帰国後は大切に大切に精油を使わせて頂き、
そして自身、周りの方々が健やかに過ごすために
生かさせて頂こうと想いました。
自然のエネルギー、そしてそれを精油という形にする
人々の温かいエネルギーも含まれているように思います。

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ブルガリアへのダマスクローズ感香旅行の時も
同じように思いましたが、
やはり精油の源である植物を実際にその地で触れ、
五感で感じ、精油になるまでのその全ての過程を
リアルな視点で見るというのは、
アロマテラピー(自然療法)で使用する精油に対する
見方、価値観も変わってくるように思います。
そして、尚その精油達にエネルギーを感じ、
その力を受け取ることが出来るように思います。
世界中、また日本にも星の数ほどの蒸留工場があり、
植物の命を精油に変えて、私達に届けて下さっていること、
そしてその恩恵に与れるこの環境に感謝です。
全ての国の方々が、手に取れるわけではないですものね。

これからも、植物の香りを感じる・・・という
私にとっての豊かなひと時を過ごさせて頂けたら幸せに思います。
そしてそれは、私だけではなく、
周りにいて下さる大切な方々と共有したいと想っております。

私のタスマニア視察旅行記・・・長々と綴らせて頂きましたが、
お付き合い下さった方々、ありがとうございます。
この中で、何か一つでも皆様にお役に立つことがあれば嬉しいです。

この美しい星、地球に感謝・・・

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